[TIGER RUGS -眠りから覚めたタイガーラグ-]

1988 年より⽇本にチベット絨毯(以下、チベタンラグと書きます)を紹介・販売してきたnorbu(当時は「のるぶりんかラグ」)が近年出会った貴重なラグを本邦初公開いたします。それらのラグはすべて「タイガーラグ」と呼ばれるもので、⽇本⼈NOBU⽒がイギリス在住時の1991年にコレクターMimi Lipton⽒との交流をとおして、⼊⼿したものです。

Mimi Lipton著『The Tiger Rugs of Tibet』(1988年刊⾏)は、チベットのタイガーラグを初めて紹介した本です。これにより、タイガーラグの存在が世界に知られるようになり、チベタンラグに関⼼が⽣まれるきっかけになった画期的な本でした。

NOBU⽒は当時Lipton⽒らによって設⽴されたチベットファンドの活動に協⼒し、この本の中からのリブロダクションを依頼しました。この時の作品の多くが⻑い年⽉の間、⽇本で⼤切に保管されたままであったところ、2022 年に、NOBU ⽒とnorbu の⼟崎真海が出会い,本展の企画が芽⽣えました。

norbu 創業者の⼟崎広美は、NOBU ⽒がイギリスでタイガーラグとのご縁を結んでいたのと同じ頃、チベタンラグを⽇本に紹介し始めていました。1990 年頃の世界の⻄と東に、チベタンラグと関わりを持った⽇本⼈がおり、互いに知ることなくそれぞれの道を歩き、そして30数年の後に、出会いました。

その「わくわくする」時代の始まりにあったラグが、30 数年の眠りから覚め、富⼭県⿊部市 シーラカンス⽑利武⼠郎記念館の開放的空間に広がります。

今回展⽰するラグの多くは、カトマンズ周辺で織られ、イギリスに渡り、⽇本に辿り着き、その後使われることなく保管されていたものです。

⼟崎は「ラグは使って完成されるもの」と⾔います。経⽷と緯⽷とパイル(⽑⾜)、三次元⽅向に絡み合うそれらは織られた段階ではまだ完成しておらず、使い⼿が⽣活の道具として役⽴て、⼤切に使い続けることで結び⽬が落ち着き、完成する、、、つまりこれらは1990年頃に作られた、年代的にはヴィンテージだと⾔えるものではあるのですが、本当はまだ誰も使っていない、「⽣まれたて」の若いラグだとも⾔えるのではないでしょうか。

今回の展⽰では、ほとんどのラグを床に敷きます。来場者の皆様にはぜひとも素⾜で踏んでいただき、座ってくつろいでいただき、寝転んでいただきたく思います。チベット⽂化圏にあって独⾃の発展をしてきたチベタンラグの、その意匠の⾯⽩さ、そして「世界の屋根」に住む⽺の⽑の肌触りの気持ち良さを全⾝でお楽しみください。

⼀本ゲタ⼤使館 加藤陽⼦(企画担当)

[TIGER RUGS -眠りから覚めたタイガーラグ-]
特設ページ
主催:norbu
企画:一本ゲタ大使館
協力:株式会社オンザグラウンド
後援:北日本新聞社 黒部市教育委員会

場所:シーラカンス 毛利武士郎記念館(富山県黒部市栗寺41)
期間:2026年10月9日(金) 〜 10月18日(日)
開館時間:12:00 – 18:00 ※会期中無休
入館料:500円